SSブログ

日本語体験クラス [教室から]

自分自身が下手の横好きでいろんな語学をかじっていると、
「こんなクラスがあったらいいなあ」
と漠然と思うことがあります。

例えば、

・短い時間、気軽にその言語に触れられて
・若者達にあまり混じらなくてもよくて (若者は頭もまだやわらかいし時間も十分にあるが、こちらはそうはいかない)
・でも、ちゃんとそれなりの知識や勉強した気分は得られて
・仕事が忙しい時、覚えてきてなくても次に行くのが気が重くならないような、一回完結のクラスで
・本気でがっちり学習するコースに申し込んで後悔する前に、「自分が向いているかどうか」をちょっと試せる

そんなクラス。(結構わがまま)

特にハンガリー語では自分が「見たことも聞いたこともないような文法」や「びっくりするような音のつながり」に本当に苦労しただけに、入門段階でちょっとずつ基本の表現や語彙を学べればいいな、そして後で本当に勉強しようと思った時に少しでも敷居が低くなればいいな、という気持ちも強くありました。

で、学期休みに開講してみたそんなクラス。
ふたを開けてみると、予想以上に30代、40代の社会人が多く参加してくれました。中には50代という人もちらほら。嬉しい経験でした。
せっかく日本に興味を持ってくれた人たち、他の日本関係のイベントにも足を運んでほしいな、それからまた彼らが「もう少し続けてみたい」という機会を提供していきたいな。うん、こういったニーズは地方にはどのぐらいあるんだろう。

けして実用的とは言えないハンガリーの日本語だけれど、だからこそ、「楽しめることが第一目的で」かつ「ちゃんと語学を学ぶことそのものの喜び」を追求できる場所なのかもしれないとも改めて感じました。

ささやかだけれど、私にとっては数年来の夢のつまったクラス。できたことと、新しい課題。もう少し追いかけてみたいテーマです。
nice!(0)  コメント(5)  トラックバック(0) 

nice! 0

コメント 5

MIKI

ステキ~!私もこういうクラス行ってみたいです。しかも、あればいいなあと思ったクラスを実現しているユニさんがステキです。いいなあ。私も学生時代にユニさんのような先生に習いたかったなあと思います。ところで、12ヶ国語を話す大道芸人で数学者のピーター・フランクルさんは、ハンガリー出身の方ということを、最近彼の著書を読んで知りました!ハンガリー語を学べば、どんな文法の言語にも対応できるようになるのかもしれませんね~♪
by MIKI (2011-02-12 10:50) 

あんちぽ

自分の要求するものが必ずしも適当かどうかは
普通疑わなければいけないけど
自分が習って自分が教えてそういう事情に精通する
あなたのような人はそういないから
思う事が実現すればかなりレベルの高いものが
できるでしょうね!
by あんちぽ (2011-02-12 18:58) 

アイシス

私もこういうクラスがいい!40越えると新しい語学をビジネスレベルまで習得したい、なんてことはないから!
実は私、英語の個人レッスンを昨秋で止めました。先生はせっかくお金を払うんだから上達させたい、と考えてるようで(当たり前か。)、宿題は出すし、授業でできないと怒り出すの。でもこちらは授業の間だけ楽しめればいいし、第一習った英語を使う機会なんてないからそんなに身につかないよ~、と次第に授業を受けることが負担になってしまい、結局止めてしまいました。
先生が生徒に上達させたい、と思うのは当然と思いますが、社会人の場合は、本人がどういう目的意識で習いに来ているかを最優先すべきですよね。
by アイシス (2011-02-13 21:28) 

ぴょんきち

職業として言語を究めている友人達(ゆにさん含む)に刺激を受けつつも、そこまで自分に厳しくなれないのは目に見えているので、再スタートを切れずにいます。会話も文法も程よいところまで学んでみたい、そしてA語もB語もC語もちょっとずつかじりたい。でも、大学で専攻した分なまじプライドがあったりして…。大学卒業と同時に英語を手放してしまったので、今となっては中学生レベルなくせに。そんな私でも「えいっ!」と飛び込めるクラスがあるといいなぁ。
by ぴょんきち (2011-02-14 11:35) 

juni

>皆さま、

意外にも、いろいろな方からの反応ありがとうございます。
語学って、やはり「学ぶ側から」考えることもいろいろありますよね。

>MIKIさま、

ピーター・フランクルさんはハンガリー人なのですよ!
このあたりの国には日本語がものすごく上手な現地の先生がたくさんいらっしゃって、研修も日本人半分、ノンネイティブ半分でバリバリできるし、理想的な環境だなと思います。学習熱心な地域なんでしょうね。

>あんちぽさま、

そうなのですよね。疑わなきゃいけないというのは日々思います。
「思う事が実現できる(しやすい)」環境にいるということは、下手をすれば他の人の感情を無視してしまったり、表面的な理想のままスタートしてしまうということにもつながるので。

>アイシスさま、

わかるー。それでやめていく社会人や年配の学習者、きっといますもんね!
もちろんテストや宿題がモチベーションになって、それで伸びていけばベストだけど、「その時楽しい」という気持ちと、それがゆっくりゆっくり積み重なっていくって大切だなと思います。

>ぴょんきちさま、

いえ、ワタクシ、母語で生きてますから・・・。
さすがに必要に迫られて英語やドイツ語を話す機会は増えましたが、使う機会も切れ切れなので今ひとつです。
「ちょっとずつかじりたい」というのもすごくわかるし、「大学で専攻した分・・・」というのもわかります。。。私もドイツ語ではどんなに恥をかいたことか(苦笑)。
今回のブログに書いたことと矛盾するようですが、専攻語である場合はやっぱり自信を持てるような環境づくりも大切だなと思ったり。
もわーんと考えているいろんなこと、実現していけたらいいなあと思っています。
by juni (2011-02-19 05:22) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

「海外で教える」マルタへ ブログトップ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。