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課題遂行と文字学習 [教師研修と、その周辺]

モデレーター」でも少しお話しましたが、私にとってパネルディスカッションのテーマ、「課題遂行と文字学習」は自分なりに3年間模索してきたテーマでした。

CEFRが動くヨーロッパに降り立って、ハンガリーで働き始め、Can-doシラバスの教材作成に関わるようになり、Can-doとは何なのか、語学学習はどこに向かうのか、「ヨーロッパの日本語学習」は何を拠り所としていくのか。
はたまた文字はどうなるか、理念の部分と「読み」「書き」学習との折り合いをどうつけていくか。そういったことが自分の中でずっとまわっていた3年間でした。
以前ドイツにいた時と決定的に違うのは、「そんなん自分にはわからない」とか、そういうのを言ってられない年齢や立場に入っているということ。文句ばかりでも疑問提示ばかりでもダメなのですね。何かそれに<成果>と<回答>を示さなければならない。

パネルディスカッションのモデレーターの役をいただいて幸せだったのは、自分なりにまとめる場所をもらえたから、だと思います。それも、ずっと一緒に考えたり試行錯誤していた人たちとともに考える時間を提供していただけたこと。

私は、課題遂行という言葉が好きです。
それが好きなのは、広がりを感じるからです。
生活漢字も、何かを表現することも、そこにつながってくる。
海外の学習者も、日本の学習者も、学習者なら誰もが何らかの形で持っている<課題>。
課題遂行ということで、もしかすると海外の日本語教育と日本の日本語教育は今後ますます違う方向に向かうのかもしれない。
でも、それらを包括する概念としての<課題>であってほしいな、と思います。
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