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すべきでないこと・する必要のないこと [いろんなことから考える]

以前教師研修をお願いした先生とご一緒した時、雑談の中で、
「<何をしているか>ということを示すことは多いけれど、<何をしていないか>という報告は意外とない。でもそれって大切なんじゃないか」
と思い、そんなお話をしたことがあります。

教師研修や実践報告の中で、いろんなアイデアが交換される。すごい、と思う。「やっていること・取り組んでいること」、それは目に見えやすい。
でも、「やっていないこと・取り組んでいないこと」は意外と語られない、見えてこない。
それはたまたま何らかの条件の中でやっていないだけなのか、それとも「やる必要がない」「もっと効率的な方法がある」からやっていないのか、「やることによってむしろ弊害がある」ことだからなのか、あるいはそもそも気づいていないのか。
実に、まちまちです。

授業に限らず、仕事全体にも言えるように思います。

プロジェクトに関わってきたり、組織の中で仕事をしていたり、特に長期的な仕事になってくると、やること・やるべきじゃないことをしっかり個々人が認識して、やるべきじゃないことに関しては、「正しい関わらなさ」でもって全体を進めていく。そういう力のようなもの。

そういう意味での、熟慮された<手抜き>って、私は大切だと思っています。
『月刊日本語』の中で、むらログの村上さんが「次世代日本語教師の賢い手抜き術」をずっと連載していらっしゃいますが、手抜きと言いつつも、必要と判断したところは誰よりも緻密で幅のある仕事をする、ということの大切さを感じます。
(まあ、手抜きという言葉を使わなくても、できる人は自然とできてるんでしょうが)

案外これって、学校で教えられていないことのような気がするのですが、どうなんでしょうね。
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